月食の石:サン&ムーン・ストーン

ムーンストーンが属するのは長石族(フェルドスパー)です。

長石族には
・ムーンストーン
・アマゾナイト
・アンデシン
・ラブラドライト
・サンストーン
などの名称の石があります。

これらは鉱物を構成する成分の割合が異なります。
でも同じ族同士、成分が混ざったり、層状になって一つの石になることも多いです。


ムーンストーンの青いシラー、ラブラドライトのイリデッセンス(遊色効果)は異なった成分が層状になった部分と光のコラボレーションで生まれる輝きです。

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紹介しているのはサンストーン&ムーンストーン(インド産)

茶色がサンストーン=太陽
白がムーンストーン=月

太陽と月が合体した統合の石。

「手乗りの地球みたい」が最初の印象でした。

地に足を着けながらイマジネーションを掻き立てる。
その想像力を形にしてくれる。

想いを引き寄せる。
本心と行動を繋げて、軸を持つ。

◉月食の石

月と太陽が重なった状態は月食です。

Screenshot

月食の月は見えないのではなく、火星のように少々奇怪な赤色。

この石のエネルギーは「シャドウ」「怒り」のようなものを感じました。

ネガティブではなく、心の奥底に押し込めていた熱い想いです。

月は太陽の光によって輝いています。

太陽ー地球ー月の一直線が作られた時に月食になります。
太陽の光を地球が遮る訳です。

新月のように真っ黒(見えない)のではなく火星のように赤い。

太陽の光をプリズムに通すと虹の7色が見えます。
地球にぶつかった色は拡散され、波長の長い赤色が月に到達しているから。

◉対応する女神:ケリドウェン(Ceridwen)

「サンストーン&ムーンストーン」の神様がいました。

ケルト伝説に登場する魔女。
「再生・変容・インスピレーション・芸術」を司る女神。

またインスピレーションの大釜を持つ、大釜を守る人。

大釜はケルト人の生活必需品。
お料理は勿論、神様が持つと死んだ人を生き返らせる、食べても食べても大釜の中の食べ物は減らない。

不思議な魔法の大釜です。

ケリドウェンには美しい娘と醜い息子がいました。
息子を賢くしようと魔法の大釜で知恵と詩的インスピレーションを与える薬を作ります。

この薬は1年と1日かけて煮詰め、最初の3滴が「知恵」、それ以外は毒でした。

作業を盲目の青年に任せたのですが、混ぜている途中に3滴が指に溢れ火傷をします。

咄嗟に青年は指を口に入れ、知恵を得てしまいます。

怒ったケリドウェンは青年を殺そうとしますが、知恵を手に入れた青年は色々な物に化て逃げ回ります。

青年がとうもろこしに変身した時、ケリドウェンは雌鶏になってとうもろこしを食べました。

その結果ケリドウェンは妊娠しますが、腹の子がその青年であることは明らか。

しかし、生まれた子はとても美しく、殺すことが出来ずに海に投げ捨てました。
この子は伝説の吟遊詩人「タリエシン」へと成長します。

現代でも魔女(ウィッカ)と聞くと大釜、箒などの象徴が思い浮かびます。

本来の魔女は怖いものではなく、畑で食物を作り、自分で洋服を縫ったり、自然と共存して暮らしていました。

現代風の「丁寧な自分らしい生活」をしている人で性別関係なく「魔女」を使います。
参考文献「西の魔女が死んだ」

でも昼よりも夜のイメージが強いですね。
タロットでは18番・ムーンがイメージ。

大釜は錬金術にも使われ、トート・タロットの14番・アートでも描かれています。


中央の女性は月の女神ダイアナです。
ダイアナは半分白い顔、半分黒い顔。
異なる性質の人が合体しながら錬金術をしている様子。

錬金術は「異なる性質のものを組み合わせて、永遠に変わらない価値あるものを作る」作業。
白黒=陰陽で異なる性質が混ざっていくこと。

矛盾した自分を受け入れて「私はこれでよし」と新しい自分に生まれ変わる時に出てきます。
精神世界では「古い自分が死に、新しい自分が生まれる」と表現します。

「死と再生」を行う大切な道具。
その守り神であったケリドウェン。

◉赤色

月食の赤色は生命力そのもの。
情熱や怒り、NOと言う勇気。

怒りの感情はマイナスと捉えがちですが、人を突き動かし、自分を守る大切なエネルギー。

ムーンストーンは無意識と関連します。
サンストーンが加わることによって自分の中の隠されたエネルギーの噴火を確認する。

◉鉱物的なこと

口頭鑑別では、

茶色い部分は金色のキラキラが入ったサンストーン。

キラキラは酸化鉄によるもので「アベンチュレッセンス」と呼ばれます。

白い部分は青く光ムーンストーン。
ボーと青く輝く状態をシラーを呼びます。

雰囲気的にはラブラドライトかな?とも思われる。

どちらもフェルドスパーなので「丸っと長石岩(フェルドスパーの固まり)」とのことでした。

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サンストーン&ムーンストーンは

「自分を見つめ奥底に眠るパワーを引き出す」

もっと自分の感情を露わにし、自己表現を肯定する。

地に足を着けながらイマジネーションを掻き立て形にする。

感情に素直になり、喜怒哀楽を出すことを許す。

形にも意味があります。

球体は完全性であり循環です。
自己表現と創造の源である自分の感情。

自分の地球、王国を握りしめよう。

自分の感情と向き合いたい人、もっと自分を出したい人、自己表現をしたい人。

クリエイター、占いなど感性を使う人に特にオススメです。

ちなみにラブラドライトも「陰陽(月と太陽)を合わせたエネルギーを持つ石だと言われています。