誕生石の歴史(3)

(1)では近代・現代の誕生石の歴史。
(2)では旧約聖書まで遡った「月の石を身につける文化」の歴史。

今回は現在「誕生石」を選定している各国のご紹介です。

元々はアメリカが発祥。

アメリカ
国石はサファイア

日本
国石は翡翠、水晶

イギリス
国石はダイヤモンド

オーストラリア
国石はオパール

カナダ
国石はソーダライト

どの国もアメリカを参考にしているので大きく変わりません。

しかし、フランスは違う。
フランスの国石は真珠

フランスはルイス・タルク女史によって制定されたと言われています。
具体的な年代は不明ですが、1912年のアメリカの選定の後であることは分かっているようです。

アメリカと異なる選定も多く、「アメリカへの対抗心では?」と考えられています。

また、石の意味にも注目。

サファイアは「後悔」、アクアマリンは「不幸」
なんでネガティブな意味の石を入れているんだろう?

ということでフランス式の誕生石のやり取りには少しだけ注意が必要かも、というお話です。

最後に日本の誕生石に対する一般的な意味の表を付けておきます。
どの石も正式な意味がある訳ではありませんが、ご参考にして下さい。

私が石をお選びする時は意味を頭におきつつ、石のエネルギーとお客様の雰囲気。
また目的などを聞いて「お客様個人」に対してご提案しています。

石も目の前の石は一粒一粒表情が違います。
ブレスレットを作る時も一粒一粒確認して選んでいます。