翡翠


◉5月の誕生石
◉日本の国石(2016年に選定)
◉結婚20周年「磁器婚式」の石(日本)
◉結婚12周年の石(アメリカ)
◉第4チャクラ
◉金星に対応

翡翠はフレッシュな緑色が浮かぶ石。
実際には11色あります。

元々「翡翠」は鳥のカワセミを指す言葉。
二つの漢字には「羽」が入っています。

「翡」一文字でもカワセミです。
翡が雄で赤色、翠が雌で青色。

カワセミの美しい青緑の羽色に似ていたので「翡翠」と呼ばれるようになりました。

カワセミは光のように一直線に水飛沫を立てずに水に入る。
その様子から「天の使い=神聖な鳥」と見做されていました。

石の「翡翠」もカワセミと同じく霊性を宿す石、天と地を結ぶ石。
さらに現世と来世を繋ぐ力がある特別な石として扱われました。

翡翠の瑞々しい緑は春の命の芽吹を想像させアニミズム(自然崇拝)のシンボル。

新幹線500系のノーズデザインはカワセミの嘴。
トンネルに入る時の圧の変化による爆音を消す為に、カワセミ入水にヒントを得たそうです。

英語名はジェダイト(Jedeite)

硬石とも呼びます。元々は緑のヒスイの石を指したようです。

似ている石でネフライト(軟石)があります成分も異なる違う石です。
漢字の通り硬さも違います。

ジェダイトは非常に小さなヒスイ輝石の結晶が集合した岩石です。

隙間がスポンジのように油を吸収し、身につけて肌の脂で艶が増すので「育てる石」とも呼ばれています。

特殊な環境下で作られる翡翠。
採掘はミャンマーのカチン州、日本の糸魚川、グアテマラの3カ所。 

ロシア、カザフスタン、カリフォルニア、トルコでも採れるようですが、卸屋は3カ所を挙げています。

宝石として使えるのが3カ所なのかも。

一般的な意味は


①五徳、慈悲
②護符、魔除け
③長寿、健康
④幸福、美、安定、富や繁栄、飛躍

中国では「仁儀礼智信」の五徳を備える石として権力者に愛されました。
西太后の翡翠好きが有名です。

「玉(ぎょく)」と呼ばれています。
「宝石」の意味です。 

「玉」は「王」
三本の横線=天・人・地を縦線が繋ぐ。

孔子の考えた宇宙観。 
実際に3枚の石板を革紐で繋ぐ。その力がある者が王に相応しいく、その王が持つ宝石が玉。

中国では正妻には翡翠を、愛人にはダイヤモンドをプレゼントしていたそうです。

ミャンマーは採掘国としてのポジション。
発見から販売まで、中国との関わりが強く、現在も貴重な輸出品で多くは中国市場に向けられています。

日本では糸魚川。
日本は採掘国でもあり、翡翠文化(加工して使う)の発祥の地です。

世界で一番古くから翡翠を使っていた国。
国石だし、誰もが持っても良い石かも。

育てられるなんて素敵!

歴史は13,000年前の縄文時代から始まり、700年・奈良時代以降、翡翠は歴史から消えます。

糸魚川に伝わる「奴奈川姫」の伝説を頼りに1938年に発見されるまで1200年もの間。
日本では翡翠は採掘出来ないとさえ思われていました。

グァテマラのある中央アメリカにあったアステカでは死者の魂を再生・復活させる石。

当時の人は翡翠を腰に吊るし、腰の痛みを和らげる温石としても使っていました。 

それを見たスペイン人は「腰につける石(piedra de ijada)」と呼びました。

◉対応する神様


・金星、愛と美の女神アフロディーテ。

・アステカの水と豊穣、出産の女神・チャルチヴィトリクエ(chalichiuhtlicue)
「翡翠のスカートの貴婦人」という意味。

・観世音菩薩(観音)
観音は「世界の音を感知する者」の意味。
音とは人々の嘆き、助けを求める声。

ミネルバやイシスなど処女神とも関連があり、概ね女神が関連されるようです。

派手ではないけどドッシリした「お守りオブお守り」の石。

お守りとして様々な彫刻があり各国の文化を知っているとより楽しめそう。

“グランディング”しながら護られ洗われる。正に「玉」の宇宙観。
どの文化も「魂を守る」的な捉え方をしています。

翡翠は元々は無色透明。
色々な鉱物や内包物で色や透明度が変わります。

緑の透明で宝石質のものは「琅玕(ろうかん)」と呼ばれます。
指輪などは300万、400万、それ以上。

◉対応するチャクラ

第4チャクラには緑とピンクが対応します。
ハート♡の場所です。

♡から愛を開き、愛を受け止め、ポカポカを感じる場所。

翡翠は11色。
全チャクラの色が揃っています。

ラベンダーは薄紫はカラーセラピー的には変容です。

紫は第7チャクラ、頭頂。上と繋がる場所。

薄紫はその強力バージョンの色。

使命というか「私が生きるのはこの道だ!」など、導かれるように意識を高めてくれます。
道案内的な色です。