石とは直接関係ありませんが。
誕生石の話をしたので「暦」について。
3月は英語で「March」
ローマ神話の軍神マルス(Mars)が由来です。
ギリシャ神話とローマ神話。
ギリシャ神話がローマ神話に取り入れられたので名前は違っても登場人物・役割は似ているものが多いです。
神話の書籍もギリシャ神話が多いと思います。
※( )ローマ神話名、的な書かれ方をされています。
ローマ神話のマルス(Mars)はギリシャ神話のアレス(Ares)
誕生石を調べていてMarchの語源に辿り着き、Marsについても読みました。
マルスは戦いと農耕の神様。
アレス(=マルス)って荒ぶれた破壊大好きなだけの嫌われ者で少し間抜けな戦いの神様では?
脳内でマルス=アレス=ギリシャ神話が再生されました。
ローマ神話を読み返したら、まず「農耕」の神様。
次に戦いの神様。
そしてローマ建設者とされる初代ロームルス王の父親という伝承もある。
だいぶ違う。
ギリシャ神話は本当に神々の規模のデカい権力争いやヤバい色恋のお話。
ローマ神話は建国にも関わっているので人間寄りな感じ?
ローマ神話の神様の名前はラテン語です。
古代ローマの1年のスタートは3月。
暦(カレンダー)が必要なのは季節を把握する為。
季節を把握し、農耕(種まきや収穫)の時期をしっかりと知ること。
国の繁栄に繋がるので、暦作りは時の支配者の役割でした。
1月2月は閑散期、農業的にはお休みなので時期読みは不要。
だから暦に入れる必要がない。
3月から12月までの10ヶ月の暦でした。
1年を太陽の動きで定め、1ヶ月を月の動きで定める太陰太陽暦(ロムルス暦)が使われていました。
現代の説では、古代ローマでは1週間は8日。
8日/週✖️38週=304日だったそう。
これではどんどんとズレていってしまう。
ヌマ王がロムルス暦に1月・2月を追加します。
3月スタートは同じなので11月・12月が追加されたイメージ。
それでもズレが生じてしまう。
ユリウス・カサエルが太陽暦を基準とし、1月1日をスタートとしたユリウス暦を作ります。
現在はユリウス暦をベースにしたグレゴリオ暦。
暦の改訂を命じた教皇・グレゴリウス13世に因んでいます。
各月の由来を纏めてみました。

1月は出口と入り口の扉「ヤヌス神」
過去と未来を向いている二つの顔を持つ神様。
去年と今年の門のような月ですね。
2月はローマの慰霊と浄化の祭り「フェブラ(Febura)」から。
そこからローマ神話の月と贖罪の神「フェブルウス(Februus)」が誕生したと言われています。
死者や霊との関わりが深いので冥界の王・プルートと同一視されることも。
3月は先に書いた通りマルス。
3月1日は古来からの新年、1年の始まり。
農耕も戦も「そろそろ始めるか」という時期。
古代ローマ人にとって3月はとても大切な月でした。
「そろそろ戰だ」ということで3月の誕生石はブラッドストーン。
血の石であり、自分の血(怪我)を守ってくれる、まさにお守り石です。
6月までは名前の由来があるけれど、7月以降は「3月から数えて何番目」になっています。
3月〜6月までが特別に大切だったのだろうか?
1ヶ月の日数もアレコレと工夫を重ねたようです。
古代ローマ人は奇数を完全・幸福の数、偶数を不完全・不幸の数としていたそうです。
なのでヌマ歴は2月以外は奇数なんですね。
3月が新年であれば2月は年末。
2月は1年のお清め・禊の意味もあり、不幸な月でもよかったとか。
宗教的な儀式も多く、最後まで日数は変わらず28日となっています。
ちなみに火星はMars。
ローマ神話のマルスです。
マルスはローマの建国の父。
占星術では3月末に牡羊座の新月、海王星が牡羊座に入る、というイベントがありました。
牡羊座の守護星は火星。
今、牡羊座と火星が熱い!
どちらも「スタート・情熱・意思・行動」であり「自分」が主語。
「私が〜したい」「私は〜をする」
結果ではなく「したい」気持ちに素直に行動することが開運です。
Mars(3月・火星)と縁のあるローマの何かを摂取しても開運になるのでは?
開運は遊び感覚でやるとより効果があります。
ローマの休日を観るもよし、イタリアンなら沢山美味しいものがありそうですね。
ギリシャ神話とローマ神話。
同じようで違うことも勉強になりました。
ドラマでは「宙わたる教室」が推しです。
「教室に火星を作る!」科学部の話。
火星=宇宙でもあるけど、身近な地質学でもあり、物作りの側面もある。天然石も元は鉱物、地球の地質の一部です。
勉強をしていくとマグマに辿り着きます。