ユーディアライト

個人的に大好きな石。
色気を感じてずっと見ていられる。

ブレスレットに使えるような丸玉ビーズになることは少なく、原石で楽しみます。

酸によく溶けるそうです。

ギリシャ語の「良く」の”Eu”、「溶ける」の”Dialytos”=「良く分解可能な」の”eu dialytos”が名前の由来だと言われています。
和名は「ユーディアル石」

写真のように「赤・黒・白」の塊の状態で発見されます。
「ユーディアライト」は「赤の結晶部分」
小さくて細かいですね。

ユーディアライトはサイエナイト(Syenite)やその空洞の中で作られ、アルカリ深成岩であるネフェリン(Nepheline)を伴って産出されます。

岩石は黒はエジリン(aegirine)、白はアルバイト(Albite)、黄色のアパタイト(Apatite)に混じっています。

アルバイトはムーンストーンを作っている成分です。

ユーディアライトの赤はマンガンと鉄によるものです。
マンガンが入ると赤やピンク、鉄は青や赤や黄色に石の色を変えていきます。

華やかな赤は発見された場所にちなんで「ラップランドのルビー」とも呼ばれています。

ロシアのコラ島の原住民であるラップランド人の伝説です。

自分たちの先祖が侵略されそうになった時、戦った戦士が流した血が石の中に染み込んで大地を真っ赤に染めた。

赤い石の言い伝えや伝説には「戦い」「血」
つまり、生き残りや命に関わるものが多いです。

産出国はロシア、カナダ、ノルウェー、スウェーデン、アイルランド、グリーンランド、マダガスカル。

そのうち宝石質が取れるのはロシアとカナダ。

ラップランドは半分が北極圏。
かなり北側の特定の場所で作られる石。

マダガスカルだけ例外ですが、昔々の地層を追いかけると共通点が見つかるかも。

「酸に弱い」為、酸性が強い環境では溶けちゃって育ちません。
日本は雨が多いので酸性寄りの土壌なので産出はされません。

ガーネット、ルビー、スピネルと似ています。

写真の大きな標本はカナダ産。
キラキラした雲母ぽいものも付いている。

なかなか見かけない石で、知らない間にレア石になっていました。
成分混合岩石なので表情が全部違う。

沢山の人に知って欲しいので販売出来るよう素敵な石を探してきます。

◉意味
女性性に深く関係していると言われています。

女性に生まれてきた意味に気づかせ、女として生きる!活力を与える石。

また愛情や調和(溶ける=一体化)の意味もあります。