◉６月の誕生石
◉結婚13周年「レース婚式」の石（日本）
◉結婚３周年の石（アメリカ）
◉月に対応
◉タロットでは「＃Ⅱ・The Priestess（女司祭）」
◉生命の木では９番目のセフィラ「イエソド」及び３番目のパス
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
ムーンストーンという鉱物種名はありません。
フェルドスパー（長石）グループの中の、特殊かつ特定の光学現象を見せるものに対する宝石名です。
グループと呼ばれるようにフェルドスパーには沢山の種類の商品名があります。
・ムーンストーン
・アマゾナイト
・ラブラドライト
・アンデシン
・サンストーン
成分の配合の量で石の見た目も変わっていきます。
「ムーンストーン」はフェルドスパーの中で、
乳白色の石にボワーと青い光の反射を持つものを指します。
青い光は「シラー」と呼ばれています。
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
起源１世紀頃には知られていました。
（１枚目・左上の少しオレンジがかった乳白色のものに近い）
「ムーンストーン」という名前が使われ始めたのは1600年代。
ギリシャ語の「selenites（セレニテス）」が語源で、当初はセレネー（月）と呼ばれていました。
最初に「ムーンストーン」と名前がついた石はオーソクレーズ（正長石）にアルバイト（曹長石）が入った石。
カリウム（K）多めの石。
インドで命名されました。
その石はスリランカのMeetiyagoda（ミーティヤゴダ）鉱山産のものでしたが、鉱山は1987年に枯渇。
仕入れの時にお店の人に書いてもらったメモと鑑別書。
オーソクレーズの石のみ「ムーンストーン」と表記されます。
「本家・元祖ムーンストーン」と呼ばれた石は今は採掘出来ない。
フェルドスパーは異なる成分が混合している場合も多いです。
右上の球体は「数種のフェルドスパーの塊（岩石）」
右下の乳白色の輪っか型は「フェルドスパーだけど成分の特定は不可能」
全て「ムーンストーン」です。
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
ペリステライト・ムーンストーン
現在流通しているアルバイトを主成分としたペリステライト・ムーンストーン。
ナトリウム（Na）多めの石です。
本来は「アルバイト・ムーンストーン」、摘要欄に別名「ペリステライト」。
市場では「ペリステライト」が一般的となっています。
鑑別は市場の動きを見ながら宝石名を書いてくれます。
本家ムーンストーンよりも青の光が強い。
ペリステライトで青が強くて美しいものは「ピジョン・ストーン（pigeonstone）」と呼ばれています。
鳩の羽の輝きのように美しい石。
※一番下のブレスレットはアンデシンでしたm(__)m
アンデシン・ムーンストーン
アンデシンとラブラドライトは成分が近いので「アンデシン・ムーンストーン」「アンデシン・ラブラドライト・ムーンストーン」と両方の表記があるようです。
ナトリウム（Na）とカルシウム（Ca）の間の石です。
こちらは鑑別の結果「アンデシン」とされたものです。
透明な中に筋のようなものが入っています。
光を反射する成分の層が筋のように見えます。
ペリステライトには筋はありませんが、なかなか視覚での完璧な判断は難しいです。
レインボームーンストーン／ホワイトラブラドライト
虹色に光るラブラドライト＆アンデシンをレインボームーンストーン／ホワイトラブラドライトと呼んでいます。
写真はここ１、２年、市場に彗星の如く現れたマダガスカル産のレインボームーンストーン。
燃えるような赤が特徴で、本当に虹の７色がハッキリと見られます。
言い伝え
・selenites（月）から石には月に似た形があって月を反射する。だから石の大きさが変わる。
・「月の泡」。月の光が固まったものを思われ、シラーは石の中に住む善き精霊が放った光。
・満ち欠けは生命力を回復する力があり、月が欠けている時に用いると幸運に恵まれる。
・石を護符として果樹に吊るすと豊作となる。
・涙知らずの石（月が輝く日は雨が降らない）
・口に含むと判断をサポートし、予言の力を与える。
月は女性の質に結び付けられ、それは水の性質と似ています。
水は感情、感受性や潜在意識。
水の混ざり合う性質は恋愛とも繋がります。
・満月の夜にムーンストーンを口に含んでいると恋愛が成就する。
・ムーンストーンを見てから寝ると未来（の恋人）が見える。
神話
・ソーマ神（チャンドラ神）
酒盃をソーマ神、月の神と呼ばれました。
神様の飲む永遠の命の酒（ソーマ）と酒を入れる盃のこと。
お酒＝水＝月。
ソーマ神は男性で描かれています。
・Hanwi（ハンウィ）
ネイティブアメリカンのスー族の月の精霊。
「夜の太陽」を意味します。
「昼の太陽」である夫と、その愛人により屈辱を受け、顔を半分隠してしまったとか。
そう言えば月を描く時、横顔パターンも多いです。
月は闇を切り裂く為より鋭い光を持つ。
自分の中の闇（ネガティブ）を貫き光を授ける神様です。
・Selene（セレネー）
ギリシャ神話の月の女神。アルテミスよりも前に生まれた女神。
絶世の美女で銀の馬車に乗って夜空を駆け、柔らかな月の光の矢を放つ。
「華やかな夜の女王」「星々の女王」「全能の女神」と呼ばれました。
月経のサイクルと関係し、動植物の繁栄に影響を与える女神です。
ムーンストーンの意味
感受性を高める、潜在意識とアクセスする、恋愛を成就させるなど。
感情と感性全般をサポートします。
また女性のお守りとも言えます。