
◉3月の誕生石
◉結婚21周年「真鋳婚式」の石
◉第6チャクラ
アイオライトの鉱物名はコーディエライト(cordierite)
和名は菫青石(きんせいせき)
フランスの鉱物学者ピエール・アントワーヌ・コルディエ氏にちなんで名付けられました。コルディエ氏の誕生日が3月だったので、3月の誕生石になっています。
アイオライト(iolite)はギリシャ語の「菫・スミレ」を意味する「io」、スミレ色を意味する「ion」と石を意味する「lithos」を合わせたものに由来します。
紫を意味する「violet」は「io」が「viola」→「violet」と訛ったと言われています。
violetが色の名前で使われ始めたのは、14世紀頃。ニュートンがスペクトルを七色に区別してからです。所謂、虹の七色の一つとして紫が定着しました。
アイオライトの一般的な意味として
①多面的に物事を捉える
②道を示す、人生の道標
③貞操、誠実
④本質を見抜く、明晰に物事を見る、自己認識
①はアイオライトの特徴的な多面性が由来です。
アイオライトの青色は含まれた鉄に起因します。見る角度、光を当てる角度を変えると濃い紫青、薄い紫青、黄色が見えます。
薄い紫青を灰青とも呼びます。
多面性は3色以上の色が見えること。タンザナイトも多面性を持ちます。
そのことから、多角的に物事を見る力。柔軟性。また一つの色に確定出来ないので神秘性、まだ見えていない可能性を持つと言う意味に繋がります。
②「バイキングの羅針盤🧭」としても有名です。
①の多面性の黄色に見える性質を利用し、黄色に見える方向=太陽の位置として、航海の方向を確認する大切な道具でした。
実際の効果は不明ですが、夜や霧の中。
一筋の光は船乗りにとって希望であり、手がかりです。
そこから「目標を達成する道標」として、人生に迷った時に方向を見つけたり、迷うことなく進む為のお守りとなります。
③は植物の菫の花言葉から。
可憐なスミレは昔から愛されていました。
宝塚の「スミレの話咲く頃〜」にも歌われる花。「清く正しく美しく」です。
昔のヨーロッパでは結婚が決まった娘にアイオライトを贈る習慣があったそうです。
一途に決めた人を想い続けられるように。
ギリシャ神話にもスミレは登場します。
イオ(イア)と呼ばれる乙女がアポロンに見そめられました。婚約者がいたイオはアポロンを振り、怒ったアポロンから逃れる為にスミレに変身しました。
イオは貞操を守り愛する人に誠実でありました。
スミレが青い理由の神話もあります。
アフロディーテが息子のエロス(クピド)に「自分とここにいる乙女たちのどちらが美しいか」と尋ねます。
悪戯っ子のエロスは「乙女たち」と答え、怒り狂ったアフロディーテの恐ろしさに、乙女たちは青くなった、と言うものです。
日本では文学の世界で「星菫派」と呼ばれるロマン主義派が存在しました。
星や菫に託して恋愛や甘い感情を詩歌にした人達で与謝野鉄幹、与謝野晶子夫妻が有名です。
④アイオライトの紫青=濃紺はチャクラでは第6チャクラに対応します。
眉間であり、第三の目で有名な場所です。
見えないものを見る、直感の場所とも言われますが、本来はリアルな目で見えるもの=見た目に騙されず、物事・人の本質を見極める目のことです。
⑤その他の物語として。
サファイアと似た色合いでありながら透明感もあるので「ウォーターサファイア」と呼ばれます。
アイオライトが溶けて空いた箇所に雲母が入り込み、桜の型に仮晶したものは「桜石」となります。

結晶の形から桜の花弁は6枚です。
京都の亀岡市薭田野の菫青石仮晶は1922年3月8日に国の天然記念物に指定されました。
桜型になるのは自然の不思議ですね。金太郎飴状態で、どこを切っても桜の模様が出るそうです。
3月に国宝指定されたし、アイオライトは桜とご縁のある石かもしれませんね。
写真はアイオライトを色々な角度から撮ったものです。
原石も持っているほど個人的に好きな石。
黄色もハッキリと見ることが出来ます。
少しギラつきがあるアイオライトは雲母や鉄が密集しているせいです。
透明感の強いもの、ギラつきのあるもの。
ブレスレットのデザインによって使い分けています。